2019年5月に敢行した渡鹿野島ツアー(2泊3日)
その旅で、渡鹿野島の島内を探検した記録をつづっていきます。
こちらのページでは、
我々が渡鹿野島対岸の船着き場(発着場)から渡鹿野島に上陸し、
「船着き場から盛り場廃墟まで」の間を「昼間に歩いた記録」を画像と共に記します。
渡鹿野島ツアーのメイン記事のより詳しい内容という感じです。
以下は、宿で貰った渡鹿野島の散策マップです。島全体の自然中心の観光地図です。
画像をクリックで拡大できます。(表裏2分割になっています)
以下は裏側。
以下は、宿で貰った渡鹿野島の盛り場マップです。こちらも画像クリックで拡大できます。
ちなみに「平成19年6月現在」とのこと。バスの時刻表も2019年現在と違います。
渡鹿野島の性風俗産業がけっこうあった最後の方の地図なんじゃないか、と思いました。
というわけで、早速GO!GO!
鵜方駅から渡鹿野島対岸まで
まず我々一行(と言っても中年男2名)は、名古屋から近鉄線の特急電車に1時間半乗り、ようやく渡鹿野島最寄り駅の鵜方駅に着いた。
鵜方駅近くの「杉の子」で遅めのランチを終え、
夜の部屋呑み用にファミマで酒とつまみの買い出しをし、
(1日に4本しかないバスは数時間後なので)タクシーで渡鹿野島対岸の船着き場へ向かった。
タクシーも20分以上乗車して、運賃2500円くらい。
なかなか駅から遠い距離。とても歩いていける距離じゃないな。
渡鹿野島対岸の船着き場待合所あたりでタクシーを降りた。
海が見えて、いい感じ。
「わたかの島対岸船のりば待合所」がある。船はこの時間はガンガン行き来してたが。
待合所は、雨とかの時に雨宿りするのに便利かも。あと、このまわり林が多いこともあるのか毛虫だらけだった。
現在営業している渡鹿野島の旅館が記載されている。今回、我々は三好に宿泊。
待合所にあるこのボタンを押すと、なんと渡し船がきてくれるという。
今回はたまたまGWの昼間だったが、平日とか夜間とかだと重宝しそう。
というかこの渡し船、渡鹿野島の住人も使って本土で買物したりして行き来するのに利用するそう。
対岸に島民の車も駐車場借りて停めているみたい。なるほどなぁ。
というわけで、渡鹿野島の渡し船乗り場あたりは駐車場だらけだった。
上記はすでに廃業しているホテル「つたや」の駐車場跡。ロープが張られてて入れないようになってた。
それ以外でも旅館の専用駐車場が色々あった。
おそらく島民の方か?船着き場の先に車を止めて、小さい船に荷物を運んでおられた。
天気がいいから、雰囲気最高!対岸の渡鹿野島への幻想も膨らむ。
けっこう大きな船がチョイチョイ行き来している。
見たところ同時に3隻稼働しているように見えた。
旅館専用の送迎船もあるよう。
(おそらく福寿荘系列の船ではないかと予想)
我々のような個人客は、赤い旗が括りつけてある渡し船を利用するよう。
(片道運賃200円)
あとで三好の女将に聞いたところ、連絡すれば旅館の前に船をつけてもくれるそう。
(普通に運賃はかかる。)
それにしても渡し船がでかくて楽しそう。これ乗るだけで楽しいなぁ。特に今日みたく天気いい日は。
しかも、空いてるし。ほぼ貸し切り状態の船は、けっこう解放感抜群。
渡し船はガンガン行き来してる。山の手線並にやってくる。(おそらくGWの昼間だからだろうけど)
今までの待ち時間はなんだったんだ…
いや、ホント気持ちいい。これずっと乗ってるだけでも楽しいな。
天気よくて気候よくてよかった!
渡鹿野島上陸!
で、渡鹿野島に上陸しました。
立体オブジェの看板がわかりやすい。
島の全景を把握できます。
アップにすると、こんな感じ。
当然現在営業していない廃墟ホテルもそのまま掲載。
渡鹿野島の船着き場を後にして、ひとまず我々は宿である「三好」に向かう。
地図によると、海沿いを時計回りと逆に歩いていけばつくはず。
島の景色
前情報によると、本当に人がいない寂れた感じをイメージしていたけど、
さすがに今回はGW中の訪問なので、チラホラ家族連れみたいな人が遊んでる風景を見かけた。
のんびり。
廃墟となった営業してない旅館ホテルお店もガンガン目に飛び込んでくる。
我々は、島の東側の海沿いに歩いた。とりあえず旅館三好を目指して。
普通にいい感じの海沿いの道。こういうところを散歩するのは好き。
ベンチが幾つかおかれている海を見て座れるスポットも。
横浜の山下公園とかに近い感じか。雰囲気良い。でも人はいない。
海沿いの道は公園っぽい雰囲気になっている。
座れる場所多し。
そして…
浦島太郎の竜宮城的な顔ハメパネルが!!!こりゃやべーだろぅ(笑)
そう、ここ渡鹿野島はある意味竜宮城だね。
ここは渡鹿野島のビーチになるのかな?砂浜で遊んでる人もいる。
(ここが「わたかの島パールビーチ」でした。ちなみに遊泳禁止。監視員いないからだろうな。)
海水浴とかできるのであれば、穴場として人気でそうなもんだけど。
以下はわたかのパールビーチの利用規約看板。いろいろ注文つけられている。
まー、事故起こってからじゃしょうがないけどもねー。
海岸沿いを歩くと、大きなホテルの廃墟が目に入ります。
「あさしお」というホテルの廃墟です。
でっかい廃墟ホテルです。少なくとも2002年頃までは営業していたそうです。
参照:廃墟探検地図「朝潮ホテル 概要・歴史」
廃墟ホテルあさしおの前のビーチも、キレイです。
後ろに廃墟があっても、自然はたくましい。
ビーチも、まぁそれなりにキレイ。というか本土の海水浴場とかよりずっとキレイ。
まぁ、そりゃそうか。
で、廃墟ホテルあさしおの隣が、我々が宿泊する「三好」その奥に「はな」というホテルが。
立派な石段の上に旅館「三好」がありました。
宿「三好」にたどり着いた。
11時過ぎに今池でて15時前に到着したので、名古屋から3時間半くらいかな?
ハートアイランドの北を目指す
宿「三好」にチェックインして荷物を置いて、
主人と女将にも島の話をすこし聞いて、島探検にレッツらゴー!
というわけで、とりあえず北へ向かい島一周を目指します。
わたかのパールビーチは、とりあえずキレイに整備されている印象。天気もいいし。
ビーチサイドの水洗い場とかシャワー施設も普通にきれいで使える。
水がでます。
シャワーも無料で使えます。でも利用者は見当たりませんでしたが。
こんな感じの設備が解放されているのですが、利用者がいないのが儚い。
天気がよくて、景色もきれいです。
天気が悪くて曇ってると、ひとけが無いので切なかったかもしれないです…
で、海沿いを逆時計回りで北へ。ハートアイランドの右側を制覇にかかります。
途中、浜辺も。
途中、謎の農作業場みたいなところも。
誰もいませんでしたが、なんかやってる跡がありますね。
わたかの園地まで、あと少し…
とにかく看板がわたかの園地に誘導しています。
途中、人影を発見!!と思ったら、案山子でした。
このかかし、夜とかに見たら怖いだろうなぁ…
で、少し山道を登ったら、わたかの園地に到着!
上記の写真の真ん中にあるのが「オノコロの鐘」とのこと。
オノコロの鐘は、是非カップルで鳴らしてほしい!
う~ん、ハートアイランド渡鹿野島でオノコロの鐘を鳴らすと、そのカップルに永遠の幸せが訪れる… ような気がします。
個人的には(木が邪魔とかネットで書かれがちだが)渡鹿野園地からの眺めは好きですね。
自然の木々の先に見える海と、島々。いい感じだと思いました。
で、例の展望台も。
木が古いので若干登るのが不安でもありますが。
渡鹿野島は戦時中に色々使われた島とのことでした。
で、我々は更に進みます。
山林を抜けて
渡鹿野園地を下る道は、山林道みたいなところもあります。
(整備されてる道もありました)
いわゆる山道です。
で、ズンズン山道を進み(けっこう疲れる)海沿いの道を降ります。
人はいないですが、人が活動してる痕跡がある場所にでました。
で、ハートアイランドのちょうど真ん中のくぼみのあたりまで来ました。
この島の真ん中、ハートのくぼみのあたりにある小島には、
「居森大明神(別名:はくささん)」と呼ばれる神様が祭ってあるという。
「居森大明神(別名:はくささん)」の案内看板もありました。
歯と百日咳に効くみたいですね。
上記がその小島ですが、悲しいかな渡れません。
はくささん(居森大明神)の社も見えません。
対岸からお詣りするみたいですね。
で、壊れた船乗り場みたいな場所も。ただボートは現在も使ってる雰囲気あり。
渡ってみたかったですが、橋も古くて壊れて海落ちたらやなので断念。
根性の無い私を笑ってください…
渡鹿野島は、なんとも神秘的。ジブリ的な風景も何度も目撃しました。
廃墟率高めの街を見る
山林を段々下っていきました。
あんまり使われている様子はないですが、かといって荒れ放題という感じでもないです。
草生えてますが、小さな運動場っぽいですね。
チョイチョイ現れる廃屋は、とにかく草木で覆われている状況です。
「住宅型有料老人ホーム遊楽里南荘」も廃墟になって草木が覆っていました。
こんな状態です。とにかく廃屋は草木の自然に覆われてしまっています。
自然、強し。
一階部分は物置として使われてそうな建物ですが、それ以外の部分は凄い荒れてました。
おそらくここら辺のアパートに性風俗産業の女性が居住していたんだと思います。
渡鹿野島の置屋はアパートでやってたらしいので、ここら辺がプレイスポットだったのでしょうか。
もうだれも住んでない廃アパートです。
でも、けっこう最近まで住んでたって言われてもそう思える感じでもありますが。
謎に漫画がアパート前に。けっこう最近っぽいな。
最後に捨て忘れたのだろうか?
山林と廃墟に疲れてきた我々(私だけ?同行M氏は島制覇する気マンマン)の目の前に、突如黒猫ちゃんが。(写真の左側)
かわいいにゃぁ~。でもすぐ逃げちゃった。
渡鹿野島にも、猫はいますね。
街を抜けて島の神に
いや~、ホント廃墟、廃屋、廃アパートだらけだーね~。
そんな感じの島探検ですが、島の西南部分に降りて来たら迷いました。
いきなりのワンワン王国。
いわゆるドッグランですね。
後から調べたら、ここは「わたかの荘」という旅館のエリアみたいでした。
犬ちゃんと泊まれる感じなんですね。で、ドッグランがあると。
あと、旅館「浮島」もこの島の西南部分にありました。
(私は実は今回、最初浮島に電話して予約取ろうとしたんですが、満室で三好にふってもらったんです)
浮島は人気旅館みたいですが、かなりわかりにくい場所な気がしました。
いや、この際、全然ありなんですが。
渡鹿野島を満喫しつくし気味な我々は、ついにこの場所にたどり着いた。
このオブジェ!!
そう、ここは「ギャラリーカモメ」
渡鹿野島名物、多くの探検者が最後に訪れるとされる島からのラストメッセージ。
それが「ポイ捨て禁止」だ。
笑うセールスマンのもぐろ福蔵らしきオブジェも発見。
そう、この笑うセールスマンも伝えたいのだ…
いや、ここまで渡鹿野島を探検してきて、ようやくわかったよ。
この島には、過去も今も未来も、すべてが当たり前のようにあり…
過去は過去として過ぎ去っていき、現在を精一杯この場所で生きる人たち…
島の今を生きる人たちには、この場所の今がすべて。
過去は過ぎ去った思い出。
未来は今を積み重ねてつくっていくもの。
渡鹿野島は、私に無言で伝えてくれた。
それは…
無言で、看板で…
ちなみにこの島の探検中、タバコを吸っている人を見たことはなかった。
殆ど人も見かけていない。
ちなみにこの島の探検中、犬は目撃しなかった。猫ちゃんは見た。
でも、犬を連れて泊まれる旅館あるからそちらでアリなのか。
この島で、今を生きるってことの意味を教えられた気がしたよ。
我々には、やすらぎが必要だ…
ここは「中華やすらぎ」今はやってないのかもしれないが…
そして、船着き場近くの「再会」に…
この再会が、実は現存する最後の置屋スペースとのこと。
ただ、普段は殆どやってないそうだ。
かつての渡鹿野島の象徴とされた「つたや」旅館。現在は営業していない。
つたや横の非常階段も、朽ち果てて穴が開いている。まさに非常階段だ。
つたや向かいの「Paradise」と「青い鳥」
ここがかつての島内性産業の一番のエリアだったよう。現在は廃墟だ。
見るべきところを見た我々は、渡鹿野島の中心部「八重垣神社」に参拝した。
我々は手を合わせた。
「世界が平和でありますように…」
ということで、島探検昼の部は終了!
我々は時間もいいし、宿に戻ることにした。
渡鹿野島のJA。ここでもギャラリーカモメがいい味だしてる。
長らくこのプールが廃墟状態でも頑張って営業していたらしい。
これが渡鹿野島の廃墟ホテルのリアルナウだなぁ。
素敵な自然と、歴史と風情がある島なんだが!
で、宿にかえって夕食食べて呑んで、それから夜の渡鹿野島の街に繰り出したのです…
(殆どお店はやってなかったが…)
つづく…
上記は僕も渡鹿野島ツアー前に読んだ渡鹿野島の売春島としてのドキュメントレポート本です。
なかなかリアルで興味深い内容でした。
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